Ｑ＆Ａ：「シャッターアイランド」の謎・疑問を徹底追究！：映画「シャッターアイランド」徹底解説サイト

Ｑ．「4の法則　67番目は誰？」というメモを隠したのは誰？その意味は？

Ａ．隠したのは病院側だと思われます。テディはこれまでにも妄想で何度もレイチェル失踪事件を医師たち相手に語ることで繰り返しています。今回はそれを再現しての治療であるため、メモを用意しておく必要があったのだと思われます。テディが暗号を解く役なので、コーリーもチャックも暗号についてまったく考えもしないし、テディが単なる走り書きかも、と流しそうになったときに、レイチェルは頭がいいので意味があるはず、などとフォローしています。
また、「4の法則」とは、「4人の名前がアナグラム（文字の組み換え）で作られている」という事実を指しています。具体的に言うと、レディスのアナグラムがテディであり、ドロレスのアナグラムがレイチェルである、ということです。

また、「67番目は誰？」という文については、テディが捜査を進めていく過程で、病院内に66人の患者がいることが分かり、この文章の表すところは「もう1人患者がいるはず」という結論に至ります。テディはその1人が、なぜか皆が存在を隠そうとする、妻を放火で殺害した放火魔「レディス」であると推理します。更に詳しくは、「シャッターアイランド」の謎を徹底解説！を参考にしてください。 >>戻る

Ｑ．発見されて病院に連れ戻されたのは本物のレイチェル？

Ａ．映画のラスト近くに、このレイチェル・ソランドーと同じ顔をしたナースがテディ（アンドリュー・レディス）の世話をしているシーンがあります。つまり、このレイチェル・ソランドーは、病院側が用意したシナリオでナースが演じている可能性が高い、と思われます。話している内容も、「独りで淋しかった」「子供達は学校」「湖で泳ぐ」などと、レディス（テディ）の記憶を刺激するものとなっています。発見された状況も、裸足なのにまったく無傷、そして灯台の近くで石を投げていた、などおよそ現実味がなく、彼女との会話でトラウマを呼び起こされ、朦朧となっているテディ（レディス）に、それを気にする余裕はありませんでした。 >>戻る

Ｑ．レイチェル失踪事件って本当に起こった事？

Ａ．レイチェル失踪のシナリオは、自分が連邦保安官テディとして振舞うためにアンドリュー・レディスが創作した物語です。劇中ではアンドリュー・レディスに正気を取り戻させるために、コーリー院長とシーアン医師が先頭に立って、その物語を再現しました。いわば、すべてが芝居です。 >>戻る

Ｑ．テディがタバコを度々人からもらうのは意味がある？

Ａ．テディは本当はアンドリュー・レディスという患者なので、タバコを含む火気類は持っていなくて当然だと思われます。劇中でテディは、病院側の陰謀という妄想に駆られ、「人からもらった」タバコに薬が仕込まれていた、という妄想につなげています。 >>戻る

Ｑ．病院の庭を歩くテディに、男性患者が手を振ったり、老婆が「シーッ」と口に指を立てたりしたのは何故？

Ａ．本来彼らとは患者同士で面識があるから。 >>戻る

Ｑ．テディから院長宅でレコードの音楽を聴いて戦時中のドイツのことを思い出したのは何故？

Ａ．ダッハウ収容所解放時、自決に失敗したナチス司令官の部屋でかかっていたレコードもマーラーだったと思われます。 >>戻る

Ｑ．放火魔レディスの正体は？

Ａ．放火魔レディスはテディ（アンドリュー・レディス）が創作した架空の人物です。実際にアパートに放火したのは彼の妻のドロレスです。放火の理由は、重いうつ病で、自殺を試みたとされています。 >>戻る

Ｑ．テディが灯台に行く前に車を爆破したのは何故？

Ａ．灯台に行く時、警備の気をそらすためです。（必要なようには見えませんが･･･） >>戻る

Ｑ．テディの結婚指輪が時々消えているのは何故？

Ａ．劇中では、テディの幻想と現実が入り混じっています。指輪はそれらを見分けるためのアイテムだ、とする見方もあるようですが、明確な切り分けにはなっていないように思えます。 >>戻る

Ｑ．夢の中で妻ドロレスが酒の事を言った時、テディが戦争などの言い訳をしているのは何を意味している？

Ａ．アンドリュー・レディスが酒に溺れ、ドロレスの精神の病から目をそらしたトラウマを夢に見ていると考えられます。この夢でドロレスが持っている酒瓶が、次のシーンで、手の形はそのままですが酒瓶だけが消えています。これはこの後、患者への尋問でコップを手にしているはずの患者の手にコップが握られてない状況と酷似しています。 >>戻る

Ｑ．チャックの拳銃の取り扱いが、保安官なのに下手なのは何故？

Ａ．本当はシーアン医師だからです。 >>戻る

Ｑ．テディが頭痛を訴えたとき、チャックが必要以上に心配そうに彼を見るのは何故？

Ａ．主治医として心配しています。 >>戻る

Ｑ．ナーリング医師がテディに酒を飲まないのを意外だと言った時、チャックが心配そうな表情なのは何故？

Ａ．ナーリング医師は、その言動から保守派（暴力的な患者にはすぐロボトミー手術を施す）だと思われ、コーリー院長やシーアン医師の一派とは、医学的見地で対立している感があります。当然保守派の医師らは、今回のテディ（アンドリュー・レディス）に対する治療は茶番だと思っている節があるため、シーアン医師としては、ナーリング医師が治療の妨げになるような事を言い出すのではないか、と警戒及び心配したものと思われます。実際、テディを援護するように話しています。 >>戻る

Ｑ．岩場の崖から転落したチャックは本物？

Ａ．テディの妄想（幻想）です。 >>戻る

Ｑ．コーリー院長が、精神病患者を水に沈め、時には溺死する、と話す時、チラリとテディを見るのは何故？

Ａ．テディ（アンドリュー・レディス）の子供の死因を話して反応を見ています。 >>戻る

Ｑ．テディが灯台の院長が居る部屋に入った時、院長が「ビショ濡れじゃないか、ベイビー」と言うのは何故？

Ａ．妻ドロレスが子供達を殺してしまった日に、アンドリュー・レディスが妻に向けて言った台詞を真似て、彼の記憶を刺激しようとしたものと思われます。 >>戻る

Ｑ．事情聴取に集まった職員が、常にお互いに目配せをしているようにぎこちないのは何故？

Ａ．シナリオ通りにやらなければならない、という緊張があったと思われます。 >>戻る

Ｑ．男性患者ピーターの聴取時、テディが、突然メモ帳に鉛筆をこすりつけ始めたのは何故？

Ａ．レイチェル・ソランドーの行いを非難し、ガスで殺せ、などと言ったピーターに、妻ドロレスの事を言われているように感じたため、彼が嫌がることをしたのだと思われます。患者として生活している時に、ピーターの弱点を知ったのかもしれません。 >>戻る

Ｑ．饒舌だった女性患者カーンズが、レイチェルの事を聞かれた途端に言葉に詰まり始めるのは何故？

Ａ．自由な会話と違い、レイチェルの件に関しては病院側が用意したシナリオ通りに喋らなければならなかったためだと思われます。 >>戻る

Ｑ．女性患者カーンズが水を飲む瞬間、コップが消えているのは何故？

Ａ．テディの妄想（幻想）が入り混じっているシーンです。 >>戻る

Ｑ．Ｃ棟でテディとチャックに注意するよう警告をした警備員が走り去る際に、高笑いしているのは何故？

Ａ．シーアン医師らの芝居を見て笑っていると思われます。 >>戻る

Ｑ．Ｃ棟に居たジョージ・ノイスの顔が痣や傷でいっぱいなのは何故？

Ａ．今回の治療の2週間前に、ノイスがテディのことを、彼にとって禁句である「レディス」という本名で呼んだところ、テディに半殺しになるまで殴られたそうです。この暴行がきっかけでアンドリュー・レディスに「処置」＝「ロボトミー手術」を、という意見が保守派から上がり、最後のチャンスとしてこの芝居じみた治療が始まることになったようです。 >>戻る

Ｑ．冒頭の船の中に手錠がたくさん天井から鎖でつながれているのは何故？

Ａ．おそらくあの船は、普段は施設への患者（囚人）の移送を目的に使用されていると思われます。 >>戻る

Ｑ．アンドリュー・レディスとして目覚めたとき、看護していたナースに見覚えがあるんだけど？

Ａ．レイチェル失踪事件で、発見されて病院に連れ戻された女性患者と同じ顔をしていることより、あの時の患者はこのナースが演技をしていたものと考えられます。 >>戻る